ドーンッッッ!!




1日前、夕方。




『ミント味のたらこ』発言を地味に気にしていた俺だったが


その後のルナはいつもと変わらない様子で接してきたおかげで、俺もいつもの調子を取り戻す事が出来た。


あの事は犬にかまれたとでも思って忘れよう…


この場合噛んだのは俺だろうけども。



ジュースと菓子を買って帰宅すると、既に彼女はテレビに没頭していた。


何故かハンカチを握りしめて。




「…ただいま」


「お…っ…お帰りなさいぃぃぃ…」


振り向いた彼女の顔面は、色んな液体が滴っていて


若干引いた。




「おら、拭けよ」


「あびばぼーぼばいばぶ…」


鼻水を一生懸命かむルナの膝元に、近所のTSUTOYAで借りて来たらしいDVDが転がっている。


韓ドラだ。


「……“冬のタナソ”って…。いつの間にこんなハイテク機器に順応したんだ」


「クラスのお友達に教えてもらったんですー!

凄いですね!こんな円盤に映像が入っているなんて!!TSUTOYA最高!!」



俺でさえレンタルなぞした事が無いというのに!!


地球に来て幾日も経たないこの魔女っ子が、何故!!





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