ドーンッッッ!!



呆れと嫉妬が入り混じった感情で、荷物をテーブルに置き


自分の部屋に着替えをしに戻る。




今度何か借りて来て貰おう。



そう思いながらTシャツにパーカーを羽織り、明るめのジーンズに足を通す。



制服をハンガーにかけていざリビングへ戻ろうと扉を開け放つと…




「……アレッ?」



号泣するルナの真後ろに 大きな荷物を抱え 襤褸切れ(ボロキレ)を身に纏った不審人物が立ったままテレビを観………



「…ってドロボーーーーーー!?」



「ヴェ?ばんべぶ?」




だから鼻水を…いや、それどころではない!!


武器…何か僕にアイテムを…!!



あわあわと身近なものを手に取るが、慌て過ぎてテレビのリモコンを装着してしまった!!


これではチャンネルを変えることしかできないではないかっ!!



「タイヨウ?どうして慌てているのです?」



「お…おま…後ろ…っ!!」




ぶいーーん と鼻水をかみながら振り向くルナ。不審人物は動かない!



「!!!!!きゃぁぁっぁああああーー!!!」


「ルナ…ッ!!」


こうなったらこのリモコンでやるしかない……って、




あ   れ    ?




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