ドーンッッッ!!
叫びながら助けを求めたと思いきや
彼女は不審者に抱きついているではないか!!
「いやぁぁぁあ!!会いたかったですぅ~!!」
「…………」
はしゃぎながら飛び跳ねるルナとは対照的に、不審者は微動だにしない。
なんと異様な光景なんだ…。
「あのぉーーー…。その方は?」
顔が引きつるが仕方が無い。先ずは二人の関係性と正体を暴かなくては。
「はいっ!私と一緒にガンノードの捕獲に携わるチームメンバーですッ」
「へ?あ…あ、そう…」
ドスン
気が抜けたのか、足に力が入らず尻もちを吐いてしまった。
なっさけね―――!!
…というよりも、あんな怪しい恰好で突然部屋に現れたら誰でもこうなるっての!
俺やルナの会話にも参加せず、ずっとテレビを見つめていたそいつが
DVDが終わった途端持っていたバックをゆっくりと床に下ろし、
頭に巻きついていた襤褸切れを外した。