ドーンッッッ!!
流石、ルナの知り合いだけはあるな。
自由奔放というか、気ままと言うか。殆ど喋らないせいで掴みどころが無い。
苦笑しつつ、もう一度ジュースを買いに外へ出る。
俺って、どういう運気が廻って来てるわけ?
幸運なの?不幸なの?
それすらも分からない状況だ。
コンビニに着き、また買いに来る羽目にならないように、大量の菓子とジュースを購入。
以前のビンボー生活ではあり得なかった事。
一万円札を払いながら、ちょっとだけ幸せな気分になった。
重い荷物を抱えながら部屋に戻ると
「だばっ!!」
部屋が魔改造されてました…。
「変な声出さないでくださいよぉ~!!今良い所なんですからっ」
唇に人差し指を思いっきり当てながら俺を睨んでくるルナ。
けど…どう見てもここは図書館ではないか…!!壁には見渡す限り本だらけ。
何故俺んちが資料たっぷりのお勉強の場にならねばならないのだ。
まだ前の可愛らしい部屋の方が良かった気がするぞ。
モヤモヤしながら冷蔵庫にジュースを突っ込む。--と、唐突に。
「私が持ってきた…。自分の部屋に入り切らなくて……ごめんね」
可愛らしい声で謝ってくるアイユ。相変わらずの無表情のままだったが、彼女なりに謝ってくれたのだ。
「いーよ、もう。慣れてっから」
苦笑いしつつ、アイユにジュースと菓子を渡して和解。
ペコリと頭を下げた彼女はテレビに向き直ると直ぐにそれを口に入れていた。
生粋のお菓子好きなのだろうか。