ドーンッッッ!!
そして、俺にはもう一人謝罪を入れてもらわなくてはならない相手がいる。
「おい、ルナ。ちょっとこっち来い」
「えぇ~~!?今観てるんです!!用があるならタイヨウがこっちに来れば良いじゃないですか」
イラッ!!
あーそうですか。それならお望み通り行ってやるよ。
ずんずんと足を運び、ルナの元へと着いた俺は、奴の耳を掴んで怒鳴ってやった。
「い…痛いですっ!!」
「おーまーえーはぁぁああ!!!
こんな事で魔力消費してどうすんだ!!もし今ガンノードと戦闘になりでもしたら勝つ自信はあるんだろうな!?」
「えっ…!その…それは…」
モゴモゴと気まずそうに言い訳をしながらアイユの方をちらちら見ている。
「………ルナ、もしかして…」
「あああああアイユちゃんっ!!アイユちゃんは気にしなくても良いんですッ!
私のせいと言うか、ちょっといろいろ事情がありまして、その……」
……? 何だ? チームメイトにすらこの状況を説明してなかったとでもいうのか?
「…ホントにお前は間抜けだ。馬鹿だ。アホだ」
「違うもんっ!!その言葉、そっくりクリソツのままタイヨウに返却するですよ!!」
だから、言動が全てバカっぽいんだよ!!
「まぁ、いいや。
もうこれ以上くだらない事に魔力をつかうんじゃない。
分かったな?」
聞かないだろうが、一応念を押しておいた。ルナは不満そうな顔で地面を見ていたが、コレ位は言っておかないとどんどん俺の部屋がおかしなことになっていく気がする。