ドーンッッッ!!
店内は想像以上にでかくて、騒がしかった。
予想した通り、見渡す限り 女 女 女 。
しかも圧倒的に強そうな人種が勢ぞろいしている。
「ちょ!アレアキバ系?髪色水色ってありえねー!!超イタイし!なんかの機械とか乗りそうじゃね?」
「顔はメチャカワなのに勿体ないみたいな?」
「わっかるぅぅ!!つかスウェットかよ!!」
ああ…見られてる…そして笑われてる…。どうしよう、とても帰りたい。
「あはは。日本じゃないみたいだね」
空澄のその気持ちがとても分かります。でもキミは楽しそうに笑っているね。
「タイヨウタイヨウ!!何を買えば良いでしょうかねっ??」
「え…?それ俺に聞く?」
女もんの服なんて良く分からない。雑誌さえもまともに買った事が無いから自分の服装もだっせーし。
そんな俺がアドバイスなんかできると思うのか?
でも…
「…着て欲しい服なら、無いでもない」
「あはは。紛らわしい良い方だね。きっと太陽の性癖が出る服装なんだよ」
男の浪漫というヤツならば、いつも心の奥底に秘めております。
「強いて言うなら、ワンピース……とか?」
「ぶぶっ!!超古典!!きっと色は白だね」
「空澄。さっきからごちゃごちゃと五月蠅い」
「あ、当たりかな?顔が真っ赤だもんね」
…良いじゃねーか。白のワンピース!!男にとっての永遠のテーマなんだよ!!
「…そこまで言うなら空澄。お前は何を着て欲しいんだ」
「えーーー…そうだね。僕なら……」