ドーンッッッ!!



「あの…」 と、本題に張ろうとした時。


「お待たせしました~!もう買い物終わりですよ!遊んで帰りましょう!」


「………カラオケ…」


空気の読めない奴らが舞い戻って来た。



「……早かったね?何買って来たの?」


真面目な表情を一瞬でいつもの笑みに変え、何事も無かったかのように空澄は彼女たちに話しかける。


「“ぶらじゃー”というものを買って来ました!!私はBだそうです」


「…あ、そう。それは…オメデトウ」



「ありがとうございます!こないだ体育の授業の時にお友達からそういうのがあるって聞いたので!それまでそういうものがあるって知らなかったんです~!!」


「……私の……黒……Dだって……」


「アイユちゃんまで…。そういうのは女の子だけでした方が良いと思うよ」


流石に顔が引きつってはいたが、普段通りの空澄だ。


メールの件はこいつらに話すつもりは無いのだろうか?



でも一応、コイツの考えが読めない今は大人しくしておくにこした事は無い。




「あ、そうだ。気になってたんだけど、アイユちゃんも魔法使いだよね。

空とか飛べたりするの?

ほら、箒で飛んだり絨毯で飛んだり…。頭にプロペラ付けたりもするよね?」


きっと話を変えようとしたのだろうが、さして興味もなさそうに聞くのはどうかと思うぞ。


それにプロペラは科学技術だろう?


…と脳内で、自分でもどうでもいいと思う訂正をし、一応その返答を待ったのだが。


「………違う。私は…魔法は使えない」


「そうですよぅ!何を言ってるですか!

アイユちゃんはガンマなんですよ!!めちゃくちゃ頭が良いんですー!!

魔法の勉強しかしないクィーンベルドの私達とは違うんですッ!!」



……え?



そうだったの?






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