ドーンッッッ!!
まくし立てるようにして言い終えると、空澄は複雑そうな顔をしていた。
「なんだよ。んな顔させたくてこんな話したんじゃねーからな。
それに、俺一度も泣いてねぇんだ。悲しいのかも分かんなかったし、涙も出ない様な鈍感な奴なんだよ。
~~~だからさ、お前がどう思おうと勝手だけど
人それぞれ感情は違うんだから、同情だけはしないでくれよな。
今の生活だって結構気に入ってるし」
本心だった。
本当に俺は家族が居ようが居なかろうがどっちだっていいと思ってる。
今の生活は、不便な所もあるけど それ以上に楽な面もあるんだから。
みんなが死んでしまってから気付いたけど
俺って結構薄情で自分勝手な奴なんだ。
そう、自分では思ってる。
「……人恋しくなったら、いつでも泊まりに来て。
それと…。自分の悩みがとんでもなくマヌケなものだって気付いたよ。ありがとう」
「は?何だ、マヌケって」
今を生きるのに精いっぱいな俺らは、間違いだらけで、自己中だ。
それでも なりふり構わず生きるしかない。
その中で何かを見つけ、成長出来たら それで良い。
「タイヨウ……」
小さく笑い合う俺たちの横で
ポツリと俺の名を呼ぶ声がした気がする。