ドーンッッッ!!




「タイヨウは、制服着てれば誰でも良いんです。

だって、私、お掃除してる時に見つけちゃいましたもんっ!

ベッドとマットの間に、制服マニアとか言う雑誌で、中身が…」
「だぁぁぁぁぁあああ!!!もう良いから!!

公衆の面前で辱めを受けている事を分かって頂きたい!!」


無駄に大声でそんな事を!!


仮にも思春期男子ですよ、僕。


これがきっかけで性犯罪者になっても良いというのかキミは!


地域の方々の冷ややかな目線に心臓をバクバクさせていると。



「タイヨウが…見たいって言うなら、着替える…。

ルナ…お願い」


なんと!自らが制服に着替えると言ってきたではないか!!



「えぇ~!!?アイユちゃんッ!ま…まさか、タイヨウに脅されてるとかですか…!?

タイヨウのお願いなんか聞かなくったっていいんですようっ!」


貴様。俺を何だと思っていやがる。


そして別に俺はお願いしていないんだが…



「……見たいと思ってくれるのなら…見せてあげたいだけ……」



な…なんと…!!


そこまで俺の事を気にかけてくれていたのですか…!?


っていうか、俺の事、好き?


まっさかねぇ~~!!!あり得んあり得ん!……とは思っても、一度浮かんだ下心はそう易々と消えてくれる筈もなく


「…ただ、今朝のお詫びがしたかっただけ…」と呟くアイユの声を



取り合えず脳内で消去しておいた。



俺は聞いてない。そんな事務的なセリフなんて、何一つ聞いてないよ!!



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