ドーンッッッ!!
馬鹿馬鹿しい、と鼻で笑おうと思っていた。
だけど、空澄の泣き出しそうな顔を見たら、そんな事は出来なかった。
何だよ。何躊躇してんだよ俺。
さっさといつもの要領で否定してしまえばいい。
そうすれば、本当のことだって冗談になる。
空澄が何に関わってるって?ゴメン、俺、良く聞こえなかった って…
お前まで電波発する様になったのかって。
言ってしまえれば、良かったのに。
だけど、コイツの表情を見て、相当な決心があったんだなって気付いちまったから。
冗談で済ませるのは 何だか空澄まで否定してしまう様に思えて
幾ら俺がこのままの関係を望んでいるからと言って、彼の一大決心を食い止める理由にはならない気がした。
「意味分かんねぇ。ちゃんと、説明しろや」
呟くように言い放つと、空澄は、申し訳なさそうに微笑んでから
「…丁度彼女たちも来たし、そろそろ人数も増える頃だからね…。
人気のない所に移動しようか」
事情も知らずはしゃぐルナと、制服に着替えたアイユに声をかけたのだった。