Keep mind



華が起きると横にいるはずの赤ちゃんがいない。



(ん?どこ行ったの?やばいやばい!)



『おばあちゃ~ん!』

「あら、起きたの?おはよう。」

『お、おはよ…』



おばあちゃんは背中に赤ちゃんを背負いながら朝ご飯を作っていた。



(良かった~、朝からびっくりしたな~)



『おじいちゃん、おはよ!』

「おはよ、昨日は大変だっただろう?大丈夫だったか?」

『うん、ちょっとね。でも実習で赤ちゃんの世話は慣れてるから大丈夫だったよ。』

「そっかそっか、それはなにより。」

『それよりさ、あの子は誰の赤ちゃんなの?まさかお父さんが死んじゃったからって養子とかじゃないよね!?』

「あはははは、華は面白いこと言うな~」

『だって~昨日たくさん考えたけどそれしか思い浮かばなかったんだも~ん』

「はいはい、2人ともご飯出来たから運ぶの手伝って~」

『は~い』

「華ちゃん、ご飯食べてからきちんと話すから。昨日は何も言わずにごめんね。」

『全然良いんだけどさっ、ちょっと気になって。』

「じゃあ、先にご飯食べるよ~」

『は~い、いただきま~す。』


< 2 / 4 >

この作品をシェア

pagetop