短編集 cafe an
甘いチョコレートの香りがカップから漂う
生クリームを少し落として
ココアパウダーを降った
銀色のスプーンに添えるのはビスコッティ
「はい。
どうぞ。」
カウンター席に座った楢崎くんの前にカップを置く
「うわぁ。やっぱり、尚子さんのホットチョコは香りが違いますね。」
そう言って大きく息を吸い込む彼はゆっくりカップを口に運ぶ
一口飲んで彼は呟いた
「…甘い…。美味い…。」
やっぱり
素直に嬉しくて微笑む私
「その顔…。」
「え?」
楢崎くんが真剣な表情で私を見つめた
「初めて会ったときも、今と同じように…
尚子さんは子供のような笑顔で…―
嬉しそうで。俺は一瞬にして吸い込まれました。」
「え?
初めてあったとき?」
「覚えてないかもしれないですけど。
オープンしたての頃、俺ここに来たんです。」
「うそ!?…覚えてないよ…。」
楢崎くんは静かにカップを置いた
生クリームを少し落として
ココアパウダーを降った
銀色のスプーンに添えるのはビスコッティ
「はい。
どうぞ。」
カウンター席に座った楢崎くんの前にカップを置く
「うわぁ。やっぱり、尚子さんのホットチョコは香りが違いますね。」
そう言って大きく息を吸い込む彼はゆっくりカップを口に運ぶ
一口飲んで彼は呟いた
「…甘い…。美味い…。」
やっぱり
素直に嬉しくて微笑む私
「その顔…。」
「え?」
楢崎くんが真剣な表情で私を見つめた
「初めて会ったときも、今と同じように…
尚子さんは子供のような笑顔で…―
嬉しそうで。俺は一瞬にして吸い込まれました。」
「え?
初めてあったとき?」
「覚えてないかもしれないですけど。
オープンしたての頃、俺ここに来たんです。」
「うそ!?…覚えてないよ…。」
楢崎くんは静かにカップを置いた