わたしと天使と彼
「とりあえずどうする」
「このさい みゆ メイク覚えてみれば」
「なんで?」
「かわいくなりたいんじゃないの」
「この歳でメイクやってるのギャルだけだよ
それに けばい のいやだし」
「だいじょうぶだって」
しかたなく母親の化粧道具をもちだす
「とりあけずファンデーションつけるよ」
「ちょっとまったなんか液とかつけるんじゃない」
「今日はためしだからいいよすぐおとせるしね かるくね」
「こう? おもった いみなくない?」
「アイシャドウもうすくね」
「肌色の濃い色なんて無駄のような」
「最後に薬用リップね」
「ここは口紅じゃ?」
「薬用リップはくちびるをいいぐわいに色を調節してくれるの」