わたしと天使と彼
巣立ち
家に帰る頃わたしはどうして言いたくてしょうがなかった
「ゆみ」
「なに」
「わたしは・・・わたしは
あんたをゆるせない」
勝負の敗北感でいっぱいだった
「そう・・・」
「このままいけばわたしはあなたの幻想の
思い出を作ってしまう
もうやだよ
わたしじゃあんたに勝てないのよどうしてもやっても
天使じゃ勝てないよ
おねがい 出て行ってくれない」
そう言いきると彼女の存在感がきえた
わたしは弱虫だそんなやり方でしかできないから