わたしと天使と彼
わたしと天使と彼
あれからゆみがいなくなり一ヶ月立つ頃だった
彼のひとごとから物語は始まる
「ゆみはどうしたんだみゆ」
「・・・・なんのこと」
とつぜんの奴の言葉で驚いた
「このごろみゆのままだな」
「瀬戸くんあれは幻想だったんだよ
そうあのときみたわたしは幻だったんだよ」
「ゆみに会えないのか」
「・・・ゆみゆみってあの女が好きなの」
「そうだ」
とても悔しくていままで以上の敗北感で
前が見えなくて
「わ~たし~のこと・・嫌い・・な・・の」
わたしは泣きながら言ってしまう