仮面の娘
「琴音ちゃん。君、資格とか持ってない?」
「えっと・・・一応、パソコンがあれば、お店の帳簿つけるのはできますけど・・・」
ふと、悠治の弟分・幸助が、思いついたように言った。
「悠治さん。うちには、公式ページがあるからパソコンもあるし、ホストクラブにも、帳簿担当の人がいた方がいいんじゃないですか?」
「帳簿か・・・琴音ちゃん。君は、自分の夢を叶える為、家族を養う為に、ここで働く決心はあるかな?」
「・・・えっ・・・いいんですか!?」
琴音は信じられなかった。
卒業してから、今までどこに行っても、自分は門前払いだった。
自分への小遣いの為に、両親はずっと、貯金を少しずつ切り崩してくれていた。
そんな生活が、今日で終わる。
もう、親に苦しい思いをさせずに済む。
何より、初対面の自分に、家族のように優しく接してくれる悠治達の心が、琴音には暖かかった。
「琴音ちゃん、君を受け入れてくれる人は、家族や友達だけじゃないんだよ」
悠治は、そっと琴音の肩を抱いた。
「もう悩む必要は無い、もう1つの家族ができたんだから」
「・・・悠治さん!」
琴音は、悠治の腕の中に身を埋め、感涙を流した。
「悠治さん・・・本当に・・・本当にありがとう・・・」
「辛かっただろうね・・・明日から、頑張ってね」
「はい!宜しくお願いします!」
全員が、目を拭いながら、琴音に歓迎の拍手を送った。
「えっと・・・一応、パソコンがあれば、お店の帳簿つけるのはできますけど・・・」
ふと、悠治の弟分・幸助が、思いついたように言った。
「悠治さん。うちには、公式ページがあるからパソコンもあるし、ホストクラブにも、帳簿担当の人がいた方がいいんじゃないですか?」
「帳簿か・・・琴音ちゃん。君は、自分の夢を叶える為、家族を養う為に、ここで働く決心はあるかな?」
「・・・えっ・・・いいんですか!?」
琴音は信じられなかった。
卒業してから、今までどこに行っても、自分は門前払いだった。
自分への小遣いの為に、両親はずっと、貯金を少しずつ切り崩してくれていた。
そんな生活が、今日で終わる。
もう、親に苦しい思いをさせずに済む。
何より、初対面の自分に、家族のように優しく接してくれる悠治達の心が、琴音には暖かかった。
「琴音ちゃん、君を受け入れてくれる人は、家族や友達だけじゃないんだよ」
悠治は、そっと琴音の肩を抱いた。
「もう悩む必要は無い、もう1つの家族ができたんだから」
「・・・悠治さん!」
琴音は、悠治の腕の中に身を埋め、感涙を流した。
「悠治さん・・・本当に・・・本当にありがとう・・・」
「辛かっただろうね・・・明日から、頑張ってね」
「はい!宜しくお願いします!」
全員が、目を拭いながら、琴音に歓迎の拍手を送った。