白クマは1人じゃない

無理しないで…

河の下を見るとそこは、滝になっていた。


(そこまで高くはないかな!?)


『アレックス…』

後ろからツキノワグマが止める。


『お…おっ願い、行かないで…挑発に乗っては駄目よ。』


その時だった。
上流から大きな波が来て、アレックス、クマの群、近くにいた小動物もすべてさらい、滝を下るように落ちていった。

上流のビーバーのダムが壊れ、河がはんらんしたためだ。


幸い、下が土の上だったため、皆助かった。

『最悪』

『ビショビショじゃない!どうしてくれるの!』
『やっぱりコイツは駄目だ。』

クマたちは口々にアレックスに冷たい言葉をかけた。



『皆、やめなさい!アレックスのせいじゃないでしょ!だれのせいでもないの!』

そう言ったのはツキノワグマだった。
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