白クマは1人じゃない

果てぬ森

森には美しかった。

見たこともない木の実や色とりどりな色の鳥、

すべてが始めてみる物ばかりだった。


『ついた…!!!』

先頭のヒグマがそう言うと、群は歓声をあげながら森の中へ消えて行った。
唯一残ったのはツキノワグマと…アレックスだけだった。

ツキノワグマが…

『どうしたの…到着したのよ…もういいのよ…自由にして。』


「これからは別々だね…!」
アレックスが寂しそうに答えた。



その時だった…
< 8 / 10 >

この作品をシェア

pagetop