片腕の人形
「あっ」
その人形に気がついたのは家に帰って3日たったころだった。
バッグの中にボロボロの人形が入っている。
そういえば、こんなの拾ったなぁ。
「これ…優衣のじゃなかったな…。後で捨てとくか。まったく山に人形捨てるなんてどんなやつなんだか…祖父の顔が見てみたいよ」
俺はその人形をすでに優衣からもらった、5つの人形がある机の上に置いた。
「ホントうまいなぁ」
ボロボロの人形と比べると一目瞭然だ。この人形は顔もよくわからない。
「ずっと友達か~なんか新鮮」
俺は少し微笑んで夕食のために下に降りた。
夕食のあとお気に入りの番組をみて、風呂に入り、伸び伸びと自分の部屋へ戻ろうとしたとき、手元の携帯電話がなりだした。
「あん?」
俺が電話を開くと、健志からだった。
「ふぁい。もし」
「あ、真か?なんかさ、英明に電話つながんねぇんだ。ここ2日間ずっとさ。学校にも来ないし、お前からも繋いで確かめてくんね?」
「ただの着拒否じゃ?」
「そんなわけない」
「わかった。俺からも電話してみるよ」
「ああ、頼む。」
「おう、じゃ」
俺は電話を切ると二階の部屋に入った。
そのとき俺は異変に気付いた。
机の上が少し変だと思い、よく見ると思わないことが起きていた。
あの片腕の人形が一本しかない腕で英明の人形の首を絞めていた。
俺は一瞬ゾクッとしたが、すぐに冷静さを取り戻した。
「まったく…ねーちゃんか?はぁ」
あれ、ねーちゃん家に居たっけ…居たよな多分。
俺は人形同士を離すと、廊下に出た。
「電波わりーんだよな俺の部屋」
そういいながら英明に電話をかける。
その人形に気がついたのは家に帰って3日たったころだった。
バッグの中にボロボロの人形が入っている。
そういえば、こんなの拾ったなぁ。
「これ…優衣のじゃなかったな…。後で捨てとくか。まったく山に人形捨てるなんてどんなやつなんだか…祖父の顔が見てみたいよ」
俺はその人形をすでに優衣からもらった、5つの人形がある机の上に置いた。
「ホントうまいなぁ」
ボロボロの人形と比べると一目瞭然だ。この人形は顔もよくわからない。
「ずっと友達か~なんか新鮮」
俺は少し微笑んで夕食のために下に降りた。
夕食のあとお気に入りの番組をみて、風呂に入り、伸び伸びと自分の部屋へ戻ろうとしたとき、手元の携帯電話がなりだした。
「あん?」
俺が電話を開くと、健志からだった。
「ふぁい。もし」
「あ、真か?なんかさ、英明に電話つながんねぇんだ。ここ2日間ずっとさ。学校にも来ないし、お前からも繋いで確かめてくんね?」
「ただの着拒否じゃ?」
「そんなわけない」
「わかった。俺からも電話してみるよ」
「ああ、頼む。」
「おう、じゃ」
俺は電話を切ると二階の部屋に入った。
そのとき俺は異変に気付いた。
机の上が少し変だと思い、よく見ると思わないことが起きていた。
あの片腕の人形が一本しかない腕で英明の人形の首を絞めていた。
俺は一瞬ゾクッとしたが、すぐに冷静さを取り戻した。
「まったく…ねーちゃんか?はぁ」
あれ、ねーちゃん家に居たっけ…居たよな多分。
俺は人形同士を離すと、廊下に出た。
「電波わりーんだよな俺の部屋」
そういいながら英明に電話をかける。