呪いの家
「いっ・・・今、そこに男が・・・」
私の言葉を聞き、父が男のいた場所を見る。
けれどそこには男はなど居なかった。
「何で・・・・?今、確かに・・・」
「やっぱり、何かおかしい・・・」
父がポツリと呟くと私の横に居た母も頷く。
「おかしいって・・・?」
状況が未だ飲み込めない私。
「取り敢えず居間に行こう。」
父はそう言うと居間に続く廊下を一人歩いていってしまった。
「私たちも行きましょう。」
母にそう言われ私も父の後に続いた。