呪いの家
ブロック塀で周りを囲われた中には大きな平屋があった。
母、父について中に入る。
部屋も大きく、台所は7畳、洋間10畳、仏間6畳、居間8畳とどの部屋も広い。家の隣には酒屋さんがあった。
それに庭も着いている。
こんな広い家に住めて普通なら喜ぶ所なのだろう。
けれど私はなぜか素直に喜べない、何だかとても嫌な感じがする。
胸の奥でそんな事を思いながらも両親と荷物の整理を始める。
10畳の洋間をカーテンで区切りそこを自分の部屋にし、窓側にベッドを置く。部屋に今は使われていない古い大きな暖炉があった。