人差し指を唇にあてて…


「俺の弟子になるってことは、桜様の弟子になるってことだ」


はい…?!

茜は私の親友だよ?


弟子になるわけな…

「桜様の弟子になります!」

茜はあっさり答えた。
その答えに瞬は満足そうに頷いた。

「桜様、よろしいですよね?」

敬語に戻った瞬は私に賛否を聞く。
がそれは有無を言わせぬ強いものだったので私は否定することができなかった。

私の肯定の答えを聞いた、茜はキラキラした瞳に涙を浮かべてさらにキラキラになる。

「桜、ありがと!
…あ、桜様、ありがとうございます」


思わずっていうかいつもどおりに答えた茜をみて、瞬はすごい目で茜を睨んだ。
それに気づいた茜は素早く言い直す。


別に敬語からしなくてもいいんだと思うんだけど…



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