人差し指を唇にあてて…
「今日これつけていく!」

女子高生の私に戻った私は、無邪気に笑う。


「桜様。お食事でございます」

ふいに、この家のシェフである瞬がご飯を持ってきてくれた。

メニューは、シンプルにコーンスープにフランスパンで飲み物は紅茶。



「瞬、同い年なんだから敬語はなしでいいって言ってるのに」


華堂 瞬。


私と同じ17歳でこの家のシェフ兼一応私の執事をやってくれている。


瞬は私の家族だ。
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