【短】勇気リンリンバレンタイン
「ごめん。
和樹は好きだけど、それは友達としてなんだ。」
「ああ。わかってたよ。
前谷の気持ちも、前谷の好きな奴も。」
「はあ!?
な、なんでっ!!?」
「だって前谷のこと見てたもん。
好きだから。」
ボボボッ
「な、な、な!!」
「ははっ。顔真っ赤。」
「だってそんなこと言うからっ!」
「ま、俺振られちゃったし??
これからも、友達としてよろしくな。」
‘友達’として……
「友達で…いてくれるの??」
「なに言ってんだ。
当たり前っ!!」
そう言って和樹はピースをしてみせた。
和樹とはすぐにでも、友達に戻れそうな気がする。
大切な友達だから。