Call My Name
『お仕事、頑張ってね。次は週末かな? 平日にも会いたいけど…夜ってバイトしてるんでしょ?』

あ…そっか

執事喫茶のバイトがあるから、平日の夜は厳しいよな

寮の門限とかあるだろうし…ってさっそく昨日、門限を破らせちまったけど

毎回毎回は…スイレンの負担になるしな

やっぱ週末かな

それでも家の都合とかあるだろうから、泊まりは厳しいか

…って、俺ってば寝ることしか考えてねえじゃん

サイテーだ

野獣過ぎるっつうの

スイレンはまだ慣れてねえんだから、無理はいけないよな

『了解。じゃ、週末に会おう。俺が空いてるのは、金曜の夜と土曜の午前中…あとは日曜の午前中から夕方かな。スイレンは?』

『金曜の夕方から日曜日まで空いてるよ』

『そっか。んじゃ、金曜日に、迎えに行くよ』

『ううん。景のアパートの近くまで行くよ』

『いいって。俺がバイクで寮まで迎えに行くって』

『だーめ。やっぱり見られてたよ! サキちゃんに怒鳴られて、怖かったんだから』

『マジで?』

『ツバキが助けてくれたの』

『そっか。じゃあ、サキに見せつけてやろうか』

『責められるのは私だってわかってる?』

『だって、自慢したいし。俺の彼女はスイレンだって、大声で叫びたいよ』

俺は煙草を片手に、携帯でメールを送信する

携帯を開くたびに、顔がニヤけてしまう

馬鹿丸出しだ

今日、何本目の煙草休憩だろうか

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