Call My Name
なんか…今日は家に帰りたい気分じゃねえなあ

俺は街の中を歩きながら、後頭部をガシガシと掻いた

「おい、お前…立宮 景だろ?」

低い声が背後から聞こえてきて俺は振り返った

青いツナギを来ている男たちが数人、俺を睨んで立っている

「あ?」

俺は制服のポケットに手を入れると、青いツナギの男たちを見やった

男たちの後ろには、俺が抱いた女たちが数人固まって、こっちを心配そうに見ていた

ああ…そういうこと

俺が情報収集のために抱いた女たちから…俺のことがバレたのか

俺は口元を緩めると、ポケットから手を出して、ファイティングポーズになった

「こいよ。相手してやる」

俺の言葉が合図となったか…

青いツナギの奴らが、手にナイフを出して、俺に向かって走り出した

このまま、俺が青族を手中にしたら…ツバキやスイレンたちに手を出す計画は潰れっかな?

俺が族長を倒して、俺自身が青の族長になれば……計画は無くなる、よな?

なら、俺が勝てばいいんだ

こいつらを叩きのめしたあとに、青のチョーを俺がぶっ倒してやるよ

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