Curvilinear.8
※『意外とマジメに』※





そんな最悪な登校だったが幸いにも遅刻に対する処罰はなく注意のみで事を終え、そして授業は時間通り進みそんで昼休み時間…
律儀に俺と友也…矢野に慶太郎は図書室に居て『正しい謝り方』と言う本を見ていた…



「見てたわよあなた達」
っとクラスメートの木坂さんが俺達4人に話かけてきた…
「あちゃぁ~…見られてましたか…」
「一部始終、ちょうど窓からね…なに言われたのかはわからないけど…その本の内容から見て大体見当はついたわ」
「つか、まさかブン投げられるとはな…正直男としてはつらいよ…全く」
「委員長知ってる人なのか?」
「知ってるも何も…名前は知らないけどあのストレートの長い髪にあの風格…ここの女子中学生なら有名な上級生よ?現代の『女番長』さんよ…」
「お…女番長…これまた凄い異名だな…」
「あの人がいるから今の上級生達はそんなに騒ぎ起こさないらしいわよ?」
「すげっ」
「まぁ目をつけられたら逃げる事が先決らしいわね…私の先輩がそう言ってたから」
「しっかし…なかなかべっぴんさんだったぜ?」
「なんだよ草沼…ホの字か?」
「率直な意見を述べただけだ矢野…」
「まぁ私には関係ない事だし…しっかり勉強しなさいね?それじゃぁね」
「あいよん」



っと木坂さんは図書室を後にした…
「でもよ…確かに草沼の言うとおり綺麗な人だよな」
「なんだよ慶太郎…あっそう言えばお前『姉キャラ』好きだよな?」
「『姉キャラ』にはロマンがあるんだよ」
「そうですかよ…っとは言え女番長か…すれ違わないようにしとくか…また投げられたら今度は泣きそうになるからな…」

っと友也はうなだれた…よほどあの女の子に投げられたのがショックだったのだろう…まぁそう言う俺もかなりショックを受けた…なんせあの細い腕で軽く投げられたのだから全く…



そして読んでいた『正しい謝り方』の本を借りて俺達4人も図書室を後にした…
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