Curvilinear.8
※『深夜のニュース』※





その日の夜…また懲りずに友也と矢野、慶太郎が俺のアパートにやってきた…
「しっかし…今日は散々だったな…」
「全くだ…とは言えちったぁ目上に接するマナーつぅの勉強出来たんだし…結果オーライにしようや…」
「前向きだな矢野は…あっ悪ぃ草沼、ちょっとニュース見ていいか?そろそろプロ野球の結果の時間だから」
「あぁ」

っと慶太郎はテレビをつけてニュースにチャンネルを合わした…
『不可能が可能に?株式会社「pure」が不可能と言われている「ワープ」…いわゆる瞬間移動の研究に5億の資金を投入する方針を明らかにしました…』

「ほぇ~…ワープねぇ…金の無駄遣いにもほどがあるよなぁ?なんだよpureって会社?」
「なんだ知らないのか草沼?今メディアの大黒柱となってる大手ショッピングモールでな…売り上げはここ三年でダントツの世界一らしいぜ?まぁここの地域にゃぁまだねぇが…今駅前にでっけぇ工事してんの知ってるだろ草沼?」
「あぁ」
「そこに出来るのが『pure』さ…正直俺もまだ中見たことないんだがやっぱ凄いらしいぜ?」
「へぇ~」
「とは言え草沼の言うとおり無駄遣いだよな…確か『ワープ』って現実的には100%不可能だってどっかの国のおっさんが言ってたんじゃなかったっけ?」
「金ある会社は違うって事さ」
「その5億って金の少しでいいから欲しいなぁ」
「全くだ」



『続きましてプロ野球にいきましょう…まずはこの対戦から…』
その後、慶太郎は無言となった…どうやらお気に入りの球団が負けたらしい…っとそのかわり俺のお気に入りの球団が勝ってくれたので慶太郎には悪ぃが俺はバリバリ喜んだ…
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