Curvilinear.8
「おいおい友也…矢野をちったぁ信じろや…」
「いっ…いや…そういうつもりじゃないんだが………何回も言うが…草沼…あの『見えない壁』の件…矢野がその食材の期限に合わせて上手くいくと思うか?」
「そりゃまぁ断言はできねぇな…まぁ色々調べて小麦粉とかあるし…賞味期限だって上手くすりゃぁ延ばす事の出来る食材もある…あくまで俺が言った『8日』ってのは大ざっぱに言っただけだぜ…その気になりゃぁ延ばすさ…それにもし食材がなくなればそれなりに策はもう考えてるしな」
「自給自足ってヤツか?野菜をどこで植える?」
「幸いに土はある…問題はない」
「…草沼…お前なんかすげぇな」
「まぁな…あんまし金とか使いたくねぇし…」
「主婦かい」
「いやいや…一人暮らしすっと色々考えんだよ」
「んじゃぁ草沼にここは任せるぞ…俺は一旦保健室に行って手伝ってくれそうな女の子がいたら連れてくる」
「了解、出来れば『小宮あすか』だけはやめてくれ…あの空気は苦手だから」
「誘っても来ねーと思うぜ?誘ってやるか?」
「だから苦手だって言ってるだろが」
「ははっ冗談だよ…」
「とりあえず…今は7時前か…日が長くなってきたな…」
「まぁな…」
「晩飯の用意するか…とりあえず」
「期待してるぜ『料理長』」
「任せな」



っと友也は調理実習室を後にした…
残された俺はとりあえず『米』を水でといで『おかず』を考えていた…
「(確か魚があったよな…よし…あとキャベツとほうれん草も充分あったよな…)」

っと考えてる中…
ガラガラガラ…
っと調理実習室に女の子が入ってきた…

「…あら、心配だから様子見にきたら…上手じゃない…『後輩』」
「(げっ…よりにもよって小宮あすか先輩じゃん…はぁ…これなら岩島さんの方が…)」
「何その目…まるであたしが邪魔みたいな目ねぇ…?」
「そんな事はねぇっすよ…手伝いに来てくれたんすか?」
「まさか…あなたと同じ部屋で二人きりなんて吐き気がするわ…まぁ頑張りなさい」

ガラガラガラ

「なっ…何しに来たんだよ全く…」
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