家出少女の1週間
この人は意外に信用できる人なのかもしれない
「ココの12階です」
「随分金持ちなんですね」
「いえ~…………知り合いの家で、」
これは嘘じゃない嘘じゃない。
エレベーターまで、とか言って結局最後まで運んでくれたお兄さん
まぁ、ありがとうさようならじゃちょっと気が引けたもんだから、心の中で100回けいちゃんに謝ってお兄さんを家に上げた
「…………………」
無言のお兄さん、私には何を考えてるかがわかる「黒い」。
「随分黒い部屋ですね~…」
「そう言う趣味だもんで」