家出少女の1週間
もくもくと食べて食器を片付けてくれて
けいちゃんは仕事に出掛けた
「いってらっしゃい」
を言うとちょっと笑って
「行ってきます」
って言ってくれた
今日は特に何も用事もないし散歩にでも行こうと思う
デニムとTシャツに着替えて薄くメイクした。
駅側はもう行ったから反対側行ってみよ~!
けいちゃんから預かってる鍵を持って家を出た
ブラブラ歩いてると幼稚園を発見した
子供達が元気に遊んでる
けいちゃんに拾われた公園を過ぎて住宅街に入った
ちょっと外れに古いお屋敷みたいな大きな家があった
「………でか……、」
「あら、綺麗なお客様」
「へ、やっ違くて!」
「中へどうぞ?こんな婆さんの話し相手になって下さいな」
「いや……、でも」
「お急ぎならば無理にとは言いませんが………」
あんまりお婆さんが悲しそうな顔するから…………
「少しだけなら……」
「まあ!どうぞどうぞ頂き物の羊羮もあるの」