家出少女の1週間
お屋敷は中も広かった
「く…っくま……?」
何故かクマの置物。
リアル過ぎて恐い
「さ、縁側でお喋りでもしましょうか?」
お茶と羊羮をご馳走になってしまった
「…もぐ……ん、んま~!」
「それは良かったわ!まだあるの、お土産にどうぞ?」
「いやいや、悪いですよ」
「いいの、こんな婆さんに付き合ってくれたお礼だから」
「……ありがとございます…」
なんだか貰ってばかりで後ろめたい気持ちになった
「またおヒマなときに遊びに来てちょうだいな」
「今度は手土産を持って来ます」
「あら、楽しみが増えたわ」
お婆さんの笑顔は温かくて優しかった