ケータイ小説ストーカー

帰宅した花音は、夕食等を済ませ2階の自室へと上がった。

そして、ベッドの上に胡座をかいて座ると、半乾きの長い髪を解かしながら携帯電話を手にした。


とりあえず、今日入った感想に返事をして、それからホームページをイジろう。

そう思いながら、花音は今日書き込まれた感想に、1件ずつ返事を書き込んだ。

そして、ある感想にきた時に手が止まった。それは、萌絵が残した感想だった。


考えてみれば、この感想は他の「キュンキュンしました~」的なものは違い、本当にストーリーに感動し、丁寧に書いてくれている。

この萌絵という人は、本気で私のファンになってくれたんだ。


真摯な感想に感激した花音は、萌絵の感想には他の人とは違い、丁寧に返事を書いた。

「萌絵様、初めまして感想ありがとうございます。

この作品は、来年の春に自分自身が体験するかも知れない事を物語にしたものです――…」


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