ケータイ小説ストーカー
萌絵が自分に対し、そんな思いを抱いている事など全く知らない花音は、登校中の電車で眠り込んでいた。
それというのも、昼間素材集めに奔走した花音は、3時過ぎまでかけホームページを改装したのだ。
これ迄は、"とりあえずある"という程度の簡素なホームページであったが、いかにも人気作家らしいキュートな素材を散りばめた。
その為に書籍デビューを果たしている作家のホームページを巡り、使用している素材屋を駆け回ったのだ。
今回のメニューは自己紹介、作品一覧に日記、それに感想掲示板と雑談掲示板。
当然、書籍化依頼直通リンクと、登録している小説ランキング一覧も設置した。
読者は最も重要な宣伝ツールの1つ。
しっかりとした交流の場を設けなければならない事を、花音は書籍デビューしている作家のホームページを巡っている時に理解した。
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