ケータイ小説ストーカー
「昨日したお願い通り、萌絵がレビュー書いてくれてるじゃん。持つべきものは信者よね~
とりあえず、御礼しとかなくちゃ」
花音は作品の表紙に、これ見よがしに「萌絵様レビューありがとう!!」と付け足した。
以前は表紙にレビューの御礼が書いてある作品を見ると苛ついていた花音だったが、ファンの心理を考えると、最近はその効果を無視出来ないと思っていた。
「これで良し…と」
花音はケータイ小説文庫をログアウトすると、今度は自分のホームページをチェックし始めた。
管理画面にアクセスし、訪問者の人数をチェックする為に、カウンターを確認する。
訪問者数は人気に直結している、重要な指標だ。気にならない筈がない。
特集に選ばれる前は1日20人前後だった訪問者数も、その後は1日40人強と、2倍になっている。
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