ケータイ小説ストーカー

「訪問者数…127人?」

いつもの3倍以上の訪問者数に花音は一瞬驚いたが、ホームページの改装とランキングが上位になった為だと思い、そんなに気に留める事はなかった。


そして次に感想掲示板をチェックする。すると、萌絵のレビュー報告が目に入った。

依頼通り、しかも丁寧なレビューを書いてくれた大切な信者だ。花音はその報告に、再び親しみを込め「萌絵ちゃん…て呼んでも良いかな?」などと返事を書いた。


通常花音は、名前を呼び捨てにしたり、"ちゃん"付けで呼ぶ事はしない。全て"さん"若しくは"様"だ。つまり、"ちゃん"付けは、それだけで特別扱いという事を意味している。

自分の信者である萌絵にも、当然それが分かる筈だと思っていた。


感想掲示板にはその他にも2件の書き込みがあり、花音はそれらにも返事を書いた。

そして感想掲示板を閉じようとした時、返事の間に1件の書き込みがある事に気付いた。


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