ケータイ小説ストーカー

その夜――

花音の元に、1通のメールが届いた。相手の名前は栞。2人は作家と読者という枠を超え、普通の友達の様にメールのやり取りをする関係ではもあった。

だからと言って、頻繁にメールをする訳ではなく、作品の感想やホームページ等には書けない時に利用するだけだ。



今見たら、ホームページからカウンター無くなってるじゃん。それに感想掲示板の表示も、日付だけになってるし…

何かあった?



う~ん…

何かあったって訳じゃないんだけど、何か異常に訪問者が多いし、何か気持ち悪くてね。



ふーん。
確かに最近やたらと訪問者数が多かったしね、誰か張り付いてるのかも知れないね。

まあ、だいたい想像は出来るけど…



やっぱり?
多分そうだよね…
でも、それがいけないって訳じゃないし。


花音と栞のメールは、御互いの間を何度か往き来した。


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