ケータイ小説ストーカー


それにさ、あんまり他人の事を言いたくないんだけど…

花音ファンクラブ会長とか名乗って、結構無茶な勧誘とかしてるみたいよ。

まあ、それがいけないって訳じゃないけど、ちょっとやり過ぎかな。



うん…
ちょっと考えてみる。



花音と栞の間でこんなやり取りがされている事など知らない萌絵は、まさに絶頂期を迎えていた。

花音に特別扱いされているという事実が萌絵の自信になり、強引ではあってもファンサイトに人が集まるという現状が、ファンクラブ会長として活動しなければならないという使命感を与えていた。


「あれ?」

10分毎に花音のホームページをチェックしていた萌絵は、先程との仕様の変化に気付いた。

ホームページの隅々まで把握している萌絵が、カウンターの撤去や感想掲示板の変化に気付かない筈がない。


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