ケータイ小説ストーカー
そんな事態になっているとは知らない萌絵は、花音に敵対する作家を排除しつつ、ホームページのチェックをしていた。
「何か今日は返事が遅いな。何かあったのかなあ?」
萌絵の視線の先には、携帯電話の画面があった。
花音が自身のホームページをチェックする時刻は、まず8時前後。これは通学中だと思われる。
次は12時45分前後。昼休みに、弁当を食べながらチェックしているらしい。
その次は17時前後で、下校中にチェック。その後、20時前後からは就寝する0時前後まで、約1時間毎。
萌絵は日記の公開時刻や掲示板の返事が書き込まれる時間帯、それに感想ノートや連載が開始した新作の更新時刻から、花音の行動パターンを把握していた。
だから、その時刻を狙って掲示板に書き込みをする。
それなのに、何故かこの日は7時に書き込みをしたにも関わらず、昼休みが終わっても返事がなかった。
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