ケータイ小説ストーカー
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私のホームページに、鍵付きの雑談掲示板があるんですが、参加しませんか?
信頼出来る人達しかお誘いしていませんから、ぶっちゃけトークをしましょう。
パスワードは、「nonak」です。あ、このメッセージは、読んだら削除しておいて下さいね。
ツクシは読み終えた後、思わず歓声を上げた。
控え目にしていようとも、自分の熱い気持ちが伝わった事に、改めて花音との強い絆を感じたからだ。
パスワードをメモすると、ツクシは上機嫌でメッセージを削除した。そして、直ぐに参加したい気持ちを抑えた。
あくまでも控え目に、1歩下がって応援する事――これこそが花音の求めるファン像であると、ツクシは確信していた。
そして、それから約2時間後、逸る気持ちを抑え切れなくなったツクシは、花音のホームページにアクセスし、雑談掲示板にパスワードを入力した。
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