ケータイ小説ストーカー
ツクシの怨みは静かに、蒼白く、周囲にある物全てを飲み込む程に大きく燃え上がった。
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へえ、そうなんだ。
気を付けないと、書籍デビューが不意になるかも知れないですもんね。
そう書き込んだツクシの目には、まだ乾き切らない涙。そして、口許には笑みが浮かんでいた。
方法は花音自身が教えてくれた。それを実行する為に、必要なものは私だけ。私さえいれば、どうにでも出来る。
花音の夢や希望は、私の夢が砕けて消えた様に、綺麗に跡形も無く消え失せる――
ネット社会。
同じ名前を名乗っても同一人物とは限らない様に、違う名前であっても違う人間であるとは限らない。
誰と誰がどんな繋がりがあるかも分からないし、言葉を引き出そうと誘いを掛けられているのかも知れない。
不用意な発言は、自分の首を絞める結果になり兼ねない。
花音は地雷を踏んだ――
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