ケータイ小説ストーカー
花音の返事を読み終えたツクシは、笑いが止まらなかった。
誹謗中傷を始めた相手だとも知らず、少し優しい言葉をかけただけで、その言葉を信用する。
「まだまだ、これからが本番よ」
誰もが閲覧可能な掲示板に、ほんの遊び心や妬みで名指しで誹謗中傷の書き込みをする。
書き込んだ人が思っている以上の精神的負担が、書かれた人に襲い掛かる。
否定する事さえ許されず、誤解した友人知人に捨てられ、裏切られ、自暴自棄になる。
書き込みんだ人に罪の意識は無い。
遊びだから?
怨みがあるから?
逆怨みではないの?
「暇潰しだよ」
ツクシは分かっていた。
結果が分かっていて、花音を陥れる為にやっている。
少しずつ精神的に追い詰め、最終的には全てを破綻させる為にやっている。
花音に逃げ場は無い。
.