ケータイ小説ストーカー

仮にファンが500人いたとしても、サイト利用者は1万人とはいわない事を考えれば、極一部に過ぎない。

しかも、そのファンの内、一体何割が生きたファンなのだろうか。


BBSにそれと分かる様に書き込めば、僅かなファンを除けば、残りは全て中立かアンチだ。

中立はアンチに流れ易く、アンチは沈黙しているが徒党を組めば表に現れる。


ツクシは才蔵の名前で、花音叩きに相応しいトピックスを探す。

笑いが止まらない。
楽しくて仕方がない。
溢れ出る高揚感に、ツクシは酔った。花音を支配している様な錯覚に、爪先から頭髪の1本1本までもが歓喜に震えた。


「読まれる為に何が必要か?…か」

数あるトピックスの中から、ツクシは1つ選んだ。

このトピックスならば花音を叩く事が可能であり、賛同者も数多く取り込める。


.
< 72 / 103 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop