ケータイ小説ストーカー
仮にファンが500人いたとしても、サイト利用者は1万人とはいわない事を考えれば、極一部に過ぎない。
しかも、そのファンの内、一体何割が生きたファンなのだろうか。
BBSにそれと分かる様に書き込めば、僅かなファンを除けば、残りは全て中立かアンチだ。
中立はアンチに流れ易く、アンチは沈黙しているが徒党を組めば表に現れる。
ツクシは才蔵の名前で、花音叩きに相応しいトピックスを探す。
笑いが止まらない。
楽しくて仕方がない。
溢れ出る高揚感に、ツクシは酔った。花音を支配している様な錯覚に、爪先から頭髪の1本1本までもが歓喜に震えた。
「読まれる為に何が必要か?…か」
数あるトピックスの中から、ツクシは1つ選んだ。
このトピックスならば花音を叩く事が可能であり、賛同者も数多く取り込める。
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