きらきら。

「晴輝いるだろ、モデルの。」

「はい。
この前お仕事させてもらいました。」

「その仕事だ。」

「…は?」

社長は楽しそうに煙草を灰皿に押し付け、火を消した。

「その仕事が、桜-TOP-の晴輝特集の場所に使われたんだ。」

「晴輝さんの特集に!?」

晴輝さん…桜-TOP-で特集持てるぐらい凄かったんだ。
え、何、私晴輝さんの特集に入っちゃったの!?


「うわぁ、知らずとはいえなんて失礼な事を…!」

私が頭を抱えると社長は笑った。

「最後まで聞け。
晴輝が初めに桜-TOP-にhikariを使えと頼んだらしい。
が、hikariを知らない桜-TOP-が許すはずもないだろ?
だから、晴輝は自分の特集なら何をしても文句はないよな、って事で自分の特集でhikariを使ったんだ。」

…嘘…。
それで、もし私が失敗してたら晴輝さんの責任問題になっちゃうのに…。

 
 

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