きらきら。
「えっと…光ちゃんって呼んでも良いかな?」
い、いきなり名前呼び…!
これが高校生なのかぁあ…!
「大丈夫です!
私も亜綺羅くんって呼んで良いですか?」
「良いよ。
あと敬語もいらない。
同い年だから、ね?」
先程までの王子様みたいな顔ではなく、あどけない表情で首を傾げた亜綺羅くん。
画になる格好良さ…
「あ…わかった!」
またぼぉっと自分の世界に入っていたことに気付きハッと顔を上げる。
「…光ちゃんは僕の事知らなかった?」
少し顔を近付けて聞いてきた亜綺羅くん。
ドキッとした…
顔が火照っているのが自分でもわかる
「あ、うん。
ごめんね、有名な…人だった?」
少し後退りしながら聞いたらパシッと腕を捕まれた。
「そう逃げないでよ。
また人にぶつかるよ?」
後ろを振り返ると隣の四組のいかつい男の人がいた。
「あ…ごめんなさい、ありがとう。」
「いーえ。」