きらきら。

「あ、暑かった?
ごめんね?
興奮しちゃって。」

パッと手を離してあはは、と痒くもない頭を掻く私。
亜綺羅くんは真っ赤な頬を両手で包んだ。

「い、いや、暑いっていうか…」

不自然に視線を泳がす亜綺羅くん。
? と見つめていると

「あの、はずかしくて…ね。」

……………ボッ!
少し間があってから顔が真っ赤になるのがわかった。

「ごごご、ゴメンなさい!
きらきらの事になるとつい興奮しちゃってダメなんだぁ!」

同じように頬を両手で包む。
………二人、無言で見つめあってどちらともなくプッと笑った。


「あはは、恥ずかしいね!」

「だね!
こんな真っ赤になったの初めてだよー!」

笑いあう男女の姿。
カップルじゃなくても友達としてきらきらだなぁと思ったりする私だった。


 
 


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