きらきら。

どうしたんだろう。
と思いつつまた舞台の上のきらきら…じゃない、黒崎くんに目を向ける。

〈この春、僕達は―…〉

ありきたりな台詞を我が物顔で話す黒崎くん。

きらきらだ。
私達の高校生活のきらきらはここから始まるんだ。

そう思うと胸が高鳴って痛い程だった。

ギュッと制服の胸の部分を握る。


きらきらが始まる。
この気持ちは…そうだな。
読モにスカウトされた時と同じ。
今から始まる未知のきらきらに対しての、
好奇心、恐怖心
期待、不安
……………夢、憧れ!
まだまだ出てくる。
でもその殆どが好奇心、期待と同じもの。


恐怖心や不安なんて今はいい。

今は、ただ、きらきら高校生活に夢を抱き、それを実現させることだけ考えよう。


あぁ―――……

胸の高鳴りが止まらない――…!


 
 


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