きらきら。
「花乃!」
と花乃の机の前に立つ。
が、花乃は下をむいて動かない。
「花乃…?」
しゃがんで顔を覗き込もうとすると肩を両手でガシッと捕まれた。
「どういう事、光!」
「な、なにが!?」
恐ろしい程の血相で花乃が睨んでくる。
「惠くんよ、惠 亜綺羅!
仲良くなったの!?」
「あ、あぁ、亜綺羅くんか。」
「亜〜綺〜羅〜く〜ん〜!?」
ガタガタと私の肩を揺らす花乃。
「死んっ、じゃうっ、よ〜!」
あわわわわと揺らされた状態で告げれば花乃は手を離してくれた。
「亜綺羅くんって呼んでるの?」
「?
うん。」
「惠くんが許したの?」
「うん。」
私がキョトンと花乃を見上げれば花乃は頬を少し赤くしてはぁ、とため息を吐いた。
「惠くんはね?
自分の下の名前なんて普通は呼ばせないのよ!」
「え、えぇ!?」
普通に呼んじゃってたよ…!!!