きらきら。

乱暴に立たされて見上げたらすぐ私の上に亜綺羅くんの顔があった。

「あ、亜綺羅くん…?」

舞台のきらきらを睨むように顔を顰める亜綺羅くんが少し…怖くて恐る恐る話し掛けた。

亜綺羅くんは私の方を向いてにっこり笑った。

「…こいつは酷い女たらしだから、近付いたら妊娠しちゃうよ?」

「え゛!?」

「信じるな阿呆!」

すかさず舞台のきらきらが起き上がって突っ込んできた。

「あ、なんだ嘘ですか…」

あははと乾いた笑みを浮かべる。

「…あんた、誰だ?」

舞台のきらきらがこっちを向いて頭を掻きながら聞いてきた。

口を開こうとしたら
「むがっ」
亜綺羅くんに後ろから手で口を塞がれた。

「答えなくていいよ。
輝も、どういうつもり?
女の名前は必要ないんじゃなかった?」

輝…?
知り合いなのかな…?

 
 

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