きらきら。

「あ?
こいつは気に入っただけ。
お前こそ何、女に入り込んでんだよ?」

ニヤリと笑う舞台のきらきら。
亜綺羅くんとは違うきらきら…。

「僕は…輝には関係ないだろ?」

「はいはい。
俺はお前と話したいんじゃないんだよ。
お前、名前は?」

ずいっと顔を近付けられた。
き、きらきらが近い!
眩しいよ!
赤くなる頬をそのままに亜綺羅くんを見上げたらムスッとしたままこっちを見ていた。

こ、答えても良いのかな…?

迷っていたら舞台のきらきらがめんどくさそうに「あ゙ーっ」と声を上げた。


「俺は五組の黒崎 輝。
あんたは?」

「あ、水野 光です。」

「そ。宜しくな、光。」

にこりと笑う舞台のきらき…基、黒崎くん。


………言っちゃったよ!
流された!?先導された!?
や、でも名乗られたら答えるのが礼儀…であってるよね?


頭をくるくると回していたらチュッというリップ音と共に唇に暖かいものがあたった………ような………


「「「「「キャアーーー!!!」」」」」

「っ、輝!」

 
 

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